【応援】その冷え・・・何とかしましょう!
2021.01.12
- コラム
【この記事の監修】
「手足が冷えて夜眠れない」
「仕事中も足が冷えていて辛い」
そんな冷え性の症状にお悩みの人も多いのではないでしょうか。
なんと女性の約8割が冷え性だというアンケート結果もあるくらい冷え性は身近な存在です。
長年、冷え性に悩んでいる人もいるでしょう。
そんな辛い冷え性ですが、実は日々の生活を改善していくことで原因を取り除くことができる可能性があります。
もしかしたら、あなたの辛い冷え性も改善されるかもしれません。
今回は、食事による冷え性改善についてご紹介していきます。
体温調整の仕組み
辛い冷え性ですが、冷え性を改善するために知っておきたい基礎知識があります。
それは、私たちの「体温調節の仕組み」です。
さて、私たちはどのように体温調整をしているのでしょうか。
私たち人間は外の気温に関係なく、身体の体温を一定に保とうとする「恒温動物」です。身体の中を流れる血液の量を変化させたり、汗をかいたりすることで体温を一定に保っているのです。
もう少し詳しく説明すると、私たちは「寒い」と皮膚で感じると、脳の自律神経の中枢「視床下部」に伝えられ、視床下部から体温を一定に保つように命令が出されます。すると、血管は収縮して血液の流れが悪くなり、皮膚表面の温度は低くなります。そうすることで体内の熱を逃しにくくするのです。
反対に体温を下げたいときには血管を広げて血流の流れを良くします。
皮膚の表面温度を上げることで熱を外に出したり、汗をかいて熱を外に逃したりして体温を下げているのです。そのため、私たちは熊などの変温動物のように冬になっても冬眠はしません。
冬も春や夏と同様に元気に活動をすることができるのです。
また、寒いときに身体が震えるという経験をしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
これもまた筋肉を振るわせて体温を上げようとする反応の1つです。
冷え性の原因とは?
体温調整の仕組みについてイメージができたでしょうか。
冷え性は身体の中で体温調節機能が正しく機能していない状態です。
外の気温が下がれば、それに合わせて体温が下がるということはありますが
✔極端に手足など身体の末端が冷えてしまう
✔慢性的に身体の冷えを感じる
✔夏の暑い時期なのに身体が冷たい
などという症状がある場合は冷え性の可能性があります。
さて、冷え性の原因は何かご存知ですか?
冷え性には大きく分けて4つの原因があります。
①筋肉の量が少ない
②生活習慣の乱れ
③ストレス
④ホルモンバランスの乱れ
簡単にこの4つの原因について解説します。
筋肉の量が少ない
筋肉を動かすことによって血液の循環が良くなり、熱量が上がります。
そのため、筋肉の量が少ないと生産される熱量が少なくなってしまうのです。
適度な運動をすることで筋肉量を増やすことができ、筋肉を動かして体温を上げることも期待できます。
生活習慣の乱れ
現代人の体温は睡眠不足やご飯を食べる時間がバラバラになったり、抜いたりするなど、生活習慣の乱れによって低下しているといわれています。
生活習慣が乱れていると自律神経のバランスが崩れ、体温調節機能が上手く働かなくなってしまうのです。
規則正しい生活を心がけることで冷え性を改善することが期待できます。
ストレス
自律神経はリラックス状態で優位になる副交感神経と緊張状態で優位になる交感神経の2つがバランスよく保たれることで身体の機能を調整しています。
しかし、ストレスを感じると交感神経が優位な状態が続いてしまい、血管も収縮して血流が悪くなってしまいます。
その結果、身体が冷えてしまうのです。ストレスを発散し、リラックスできる時間を確保することで血流を良くし、身体の冷えを改善することが期待できます。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れると、自律神経にも影響があり、血液の循環を悪くしてしまいます。
特に月経のある女性は月経のリズムに合わせてホルモンバランスが変わるため、影響を受けやすいといわれています。そのため、月経中や閉経時に冷え性が悪化するという人もいるのです。
冷え性の大きな原因4つを簡単に解説しました。
あなたの冷え性の原因にも心当たりがあったでしょうか。
生活習慣の改善をしよう
冷え性の改善としてまず最初に取り組むべきおすすめのポイントは「生活習慣の改善」です。
なぜなら、私たちの身体は毎日の生活の積み重ねから成り立っているものだからです。
だからといって、最初から規則正しい生活をしようと考えて
✔今まで朝食を食べていなかったけど「朝から和食を食べて、一日三食にする」
✔昼夜逆転した生活をしていたのに「毎日同じ時間に起床して寝る」
といったことを始めると三日坊主で挫折してしまう可能性が高いでしょう。
・朝食を抜いている人は白湯や甘酒だけでも飲んでみる
・休日も午前中に起きる
など、無理のない範囲で少しずつ生活習慣を改善してみてください。
少しずつあなたの生活習慣が改善されて、長い目で見たときに規則正しい生活ができるようになっていることが大切です。
少しずつ挑戦していきましょう。
食事から始める冷え性対策
冷え性は日々の食事からも改善することができます。
常温以上の食べ物を摂取するように心がけたり、身体を温める食材を選んだりすることによって、少しずつ体質の改善へと導いてくれます。
冷たい飲み物やお菓子や避けよう
それでは、まず日々の食事を見直してみましょう。
2つ質問をするので、あなたの日々の食事を振り返ってみてください。
✔「冷たい飲み物や食べ物を摂っていませんか?」
✔「砂糖が入った甘い飲み物や甘いお菓子 をたくさん摂っていませんか?」
バランスの良い食事や身体を温める食事も大切ですが、食べているものを見直すことも大切です。
冷たい飲み物や食べ物は美味しいですが、身体を冷やしてしまいます。
特に飲み物はなるべく常温以上のものを飲むようにしましょう。
カフェなどでも氷抜きにしてもらったり、ホットを頼むことで身体を冷えから守ることができます。
また、砂糖が入った甘い飲み物や甘いお菓子 に含まれている糖質を摂りすぎてしまうと血管が収縮し、血流が悪くなり、身体の冷えにつながります。
糖質をコントロールしながら、熱を生み出してくれるたんぱく質・質の良い脂質を摂ることが大切です。
身体を温める食材を食べよう
温かい飲み物や食べ物を食べるということ以外に、食材の中には身体を温めてくれる食材があります。
身体を温める食材を食べて身体の中から冷え性を改善していきましょう。
身体を温める代表的な食材として
・生姜
・ねぎ
・根菜
などがあります。
生姜
生姜に含まれているジンゲロンやショウガオールには発汗作用があり、身体を温めてくれます。
また、縁屋の「一日一善 黒甘酒」には金時生姜が配合されており、朝からご飯を食べることが苦手な人の朝の一杯としてもおすすめです。
生姜のすっきりとした味わいが飲みやすい甘酒です。
ねぎ
ねぎに含まれているアリシンは血流を良くして身体を温める作用があります。
また、葉の部分にはカロチン・茎の部分にはビタミンCが含まれているので風邪の予防効果も期待できます。
根菜
根菜はビタミンEや鉄などのミネラルを多く含んでいます。
ビタミンEには血行を促進する作用があります。
このような身体を温める食材を積極的に摂取することで、身体を冷えから守ることができるでしょう。
まとめ
辛い冷え性ですが、日々の生活習慣を変えることであなたの冷え性も改善できるかもしれません。
特に食事による冷え性対策は身体をあたためる食材など、毎日の食事の中で楽しく取り入れることができます。
冷え性の改善には継続が大切です。
まずは自分のできる範囲で冷え性対策を始めてみましょう。
編集スタッフ:矢田由香